◆ 権 能 ◆
軍神 流血と殺戮の神
アマゾン族の祖神
◆聖獣/聖木◆
猪/狼/啄木鳥/トネリコ
◆他の標徴物◆
兜・鎧・槍・剣などの武具
◆ 両 親 ◆
ゼウス×
ヘラ◆ 愛 人 ◆
公認の愛人は
アプロディテ他には暁の女神エオスやアマゾン女王オトレレなどが有名
◆ 子 供 ◆
調和の女神
ハルモニア、恐怖の神霊デイモスとポボス(母は
アプロディテ。ハルモニアについては異説あり)
アマゾン女王ヒッポリュテ、ペンテシレイア、アンティオペ(母はオトレレ)
◆ 性 格 ◆
単純な破壊行為を好む残忍な神
凶暴な性格で神々たちの間では嫌われ者
ディオメーデースなどの人間に敗北したり、巨人の兄弟アローアダイ(オートスとエピア
ルテース)により青銅の壺の中に13か月間幽閉されるなど、神話ではいいエピソードがない。これはアレースの好戦的な神格がギリシア人にとって不評だったこと、主にギリシアにとって蛮地であるトラーキアで崇拝されていたことによる。
男神の中では1、2を争う程の美貌を持っている。
仲間:戦場に出るときはいつも相棒の戦女神エニュオを伴い、
アプロディテに生ませた息子である恐怖の神霊
デイモスと
ポボスの両名を引き連れて、4頭立ての戦車に乗って出かけます。この車を牽く馬たちは北風の神ボレアスが復讐の女神エリニュスの1人に生ませた神馬で、名をアイトン(獰猛)・プロギオス(火炎)・コナボス(轟音)・ポボス(恐怖)と言います。
仕事仲間以外で親しい相手は3人きりです。まず1人目は、言うまでもなく愛人の
アプロディテ。
アレスの美しく野性的な外見が彼女の好みにかなったようです。夫の
ヘパイストスに露見した後も2人の関係は切れないどころか、むしろ開き直って公然と付き合うようになりました。彼らの間には先に挙げた男神デイモスとポボスの他にも、美しい調和の女神ハルモニアが生まれています。
2人目:争いの女神
エリス(姉)。
アレスと同じ性格の持ち主で、よく彼に同行して戦場に赴き、兵士たちの間に激しい敵意をかき立てては殺し合わせて喜んでいる。
3人目:冥王
ハデス(伯父)。
アレスが戦場で奮起して兵士たちを死に追いやるほど、
ハデスの国の住民が増えて豊かになっていくという片利共生関係。
<アレスの丘> アレスにはアテネ王女
アグラウロスとの間に、
アルキッペという美しい娘がいた。
だがある時
アルキッペは、
ポセイドンの息子
ハリロティオスに犯されてしまう。
父である
アレスは怒り、
ハリロティオスを殺害する。だが、
ハリロティオスは
アレスにとっては従兄弟であり、血族殺しは非常に重い罪だった。
このため
アレスは、アテネにある丘の上で、他の十二神の手によって裁かれることになった。
その結果、情状酌量の余地ありとして無罪を勝ち取るが、それ以降この場所はアレオパゴス(アレスの丘)と呼ばれるようになり、数々の重要な裁判が行われたと言う。