魚へんの漢字
★
鯏・浅蜊★あさり
short-necked clam
浅海の砂泥地に分布するマルスダレガイ科の二枚貝。殻表は細かい布目状で、色・模様は変化に富む。食用。
★
鮎・年魚・香魚★あゆ
[niêm] an ayu; a sweetfish: Cá niêm, cá măng. Mình tròn mà dài, đầu to đuôi dẹt, không có vẩy, nhiều chất dính, mồm cong mà rộng, hai bên hàm mọc răng nanh nhỏ, có râu, lưng xanh đen, bụng trắng, có con lớn dài đến hai thước (Parasilurus asotus).
サケ目アユ科の淡水魚。全長20〜30センチ。体は細長く紡錘形で、脂びれをもつ。背側は緑褐色、腹部は銀白色、胸びれ上方に黄金色の斑紋がある。秋、川の中流域で産卵。稚魚は海へ下って越冬し、春、川を上り、藻類を食べて成長する。夏に美味。あい。こうぎょ。
★
鯆★いるか
[phô]
★
鰯・鰮★いわし
sardine: cá xacđin
ニシン科のマイワシ•ウルメイワシやカタクチイワシ科のカタクチイワシなどの海水魚の総称。ふつうはマイワシをさす。暖流に乗って回遊し、産卵期には近海に集まる。食用のほか、油をとったり、肥料や飼料にしたりする。稚魚は、しらす。
★
鰻★うなぎ
[man] an eel: lươn
ウナギ目ウナギ科の魚。北海道以南の内湾、河川•池沼に分布。全長約60センチ。体は細長い円筒状で、腹びれがない。夜行性。親魚は秋に産卵のため、海に下る。稚魚は柳葉状のレプトセファルス幼生期を経てシラスウナギとなり、孵化(ふか)後1年以内の2〜5月に淡水域に入る。肉は脂肪に富み、美味で、特にかば焼きにして賞味。明治11年(1878)以来養殖も行われる。
★
鱗★うろこ
[lân] scale (of fish): vẩy cá
①魚類・爬虫はちゅう類などの体表をおおっている硬くて薄い小片。うろこ。
②(1)の形に似た三角形を組み合わせた文様。うろこ形がた。
★
鰍★かじか
[thu] young yellowtail tuna, bullhead, American freshwater catfish: cá bống biển
清流にすむカジカ科の淡水魚。ハゼに似るが頭・口が大きい。食用。マゴリ。ゴリ。
★
鯑・数の子★かずのこ
herring: cá trích
ニシンの卵巣を塩漬けにした、または乾燥した食品。
◇「かど(=ニシン)の子」の意。卵の数が多いことが子孫繁栄に通じるとして、正月や祝儀の料理に用いる。
★
鰹・堅魚・松魚★かつお
a skipjack (tuna); a bonito: cá ngừ
サバ科の海水魚。全長約1メートル。体は紡錘形。背部は暗青紫色、腹部は銀白色で、死後に青黒色の縦縞が現れる。世界の温•熱帯海に分布し、季節的に回遊。日本にはふつう3〜4月に南岸に近づき、5〜6月に黒潮に乗って北上、7〜8月に三陸沖に達し、秋には南下。さお釣り漁法で漁獲し、たたきとして賞味するほか、煮物•かつお節•缶詰などに利用。
★
鰈★かれい
[điệp] turbot; flatfish; sole; flounder: Cá điệp, cá bơn, thứ cá mắt dính liền nhau lệch về bên hữu
マガレイ・マコガレイ・イシガレイ・アサバガレイなど、カレイ科の海魚の総称。平たい体形はヒラメに似るが、多くは両眼が体の右側にある。食用。
★
鰍★きす
garfish; silaginoid: cá nhái
内湾などの砂泥底にすむキス科の海魚。体は筒形で、細長い。食用。シロギス。
★
鯨★くじら
[kình] a whale: cá voi
クジラ目の哺乳類の総称。76種などに分類される。世界の海洋や一部の大河川に分布。一般に体長4メートル以下の小形種をイルカとよぶ。体は魚型で前肢はひれ状、後肢は退化し、尾は水平に広がった尾びれとなっている。肺呼吸する際、吐く息とともに付近の水を吹き上げ、潮吹きとよばれる。歯はなくて鯨ひげをもつヒゲクジラ類(ナガスクジラなど)と、歯をもつハクジラ類(マッコウクジラなど)に大別される。生息数が激減したため国際条約で保護される。いさな。《季 冬》
★
鯒・牛尾魚★こち
flathead
浅海の砂泥地にすむコチ科の海水魚。体は扁平で、頭が大きい。固くしまった白身の肉は淡泊。洗い・刺身・煮つけなどにする。マゴチ。
★
鰶・鮗★このしろ
a (dotted) gizzard shad; a spotted shad: cá mòi chấm
ニシン目ニシン科の海水魚。全長約25センチ。体は紡錘形で側扁する。背側が青色で数列の黒点が並び、肩部に黒斑が一つある。背びれの後端が長く伸びている。本州中部以南の沿岸に産し、食用。約10センチのものをコハダまたはツナシとよぶ。焼くと死臭がするといわれ、武士は「この城を食う」といって避け、また切腹のときに用いたという。
★
鯖★さば
[chinh, thinh] mackerel: cá thu
サバ科の海水魚、マサバとゴマサバの総称。体は紡錘形で、青緑色の背部には波形のしま模様がある。食用として重要。
◇マサバは秋に脂がのって美味となり、特に「秋さば」と呼ばれる。
鯖を読・む自分に都合のよいように数をごまかす。
◇魚市場で鯖を数えるとき、わざと早口で数えてごまかしたことからという。
★
鮫★さめ
[giao] shark: cá giao, cá mập, cá nhám
サメ目に属する軟骨海水魚の総称。体形は細長く、小さなうろこで覆われた体表はざらざらしている。歯は鋭く、凶暴で人を襲うものもある。肉はかまぼこの材料、乾燥したひれは中華料理に用いられる。アオザメ・ホシザメ・オナガザメ・ノコギリザメ・シュモクザメ・ジンベイザメなど、種類が多い。
◇地方によって「ふか」「わに」などと呼ばれる。
★
鰆★さわら
[xuân] Spanish mackerel: cá thu TBN
北海道南部以南の沿岸に分布するサバ科の海水魚。背は淡灰青色で、青緑色の斑紋が散在する。全長約一メートル。食用。
◇五〇センチメートルくらいまでのものを関東では「さごち」、関西では「さごし」という。
★
鯱★しゃち
killer whale orc, grampus, marine mammal of the dolphin family: loại cá kình, loài thuỷ quái
①クジラ目イルカ科の歯クジラ。雄は全長九メートルに達する。体は背面が黒色、腹部は白色。性質は獰猛どうもうで、群れをなしてクジラ・海獣などを襲う。サカマタ。
②「しゃちほこ」の略。⇒ しゃちほこ
★
鮨・鮓・寿司★すし
sushi
[名]
①塩をした魚介類を飯とともに漬け込み、自然発酵させた食品。なれずし。
②酢で調味した飯に魚介・卵焼き・海苔のりなどの具をあしらった料理。握りずし・散らしずし・巻きずし・押しずしなど。
◆形容詞「酸すし」から。「寿司」は縁起のよい字を当てたもの。
★
鯣★するめ
cuttlefish: mực
①イカの胴を切り開き、内臓を取り除いて干した食品。
◇「するめ」の「する」を忌んで「あたりめ」ともいう。
②日本各地の沿海に分布するアカイカ科のイカ。食用。
◇「するめいか」の略。
★
鱈★たら
[tuyết] codfish; cod (Gadus morhua): cá tuyết, cá moruy
①マダラ・スケトウダラ・コマイなど、タラ科の海水魚の総称。
②北洋に分布するタラ科の海水魚。腹部の肥大した体は後部に向かって細い。大きな口の下顎したあごに一本のひげをもつ。食用。マダラ。ホンダラ。ヒゲダラ。
★
鰌・泥鰌★どじょう
[thu] loach: cá trạch
小川・池沼・水田などに分布するコイ目ドジョウ科の淡水魚。ぬるぬるした体は細長い円筒形で、口に五対のひげがある。柳川鍋やながわなべ・どじょう汁などにして食べる。オドリコ。 「二匹目の―をねらう(=一度成功した同じ方法で二度目の成功をねらうこと)」
★
鯰★なまず
[niềm] catfish: cá trê
川・湖沼などの砂泥底にすむナマズ目ナマズ科の淡水魚。頭部は平らで大きく、四本のひげをもつ。体表はぬるぬるして、うろこはない。食用。
◇大ナマズが地中であばれると地震が起こるという俗信がある。
★
鰊・鯡★にしん
[xx/phi] herring: cá trích
ニシン目ニシン科の海水魚。全長約30センチ。体は長く、マイワシに似るが体側に黒点がない。北太平洋に広く分布し、沖合を回遊。春季、産卵のために群れをなして接岸する。食用。卵は数の子とよばれる。かど。かどいわし。はるつげうお。
★
鰰★はたはた
sandfish: cá răng lông; cá răng chéo
北太平洋と日本海の沿岸に分布するスズキ目ハタハタ科の海水魚。背側は黄褐色で黒褐色の斑紋がある。口が大きく、うろこはない。「ぶりこ」と呼ばれる卵とともに食用。かみなりうお。
★
鮠★はや
[ngôi, nguy] minnow, shinner, small freshwater fish: cá tuế (họ cá chép)/Cá ngôi, giống như cá niêm mà to
淡水魚のウグイ・オイカワ・モツゴなどのこと。
★
鮃★ひらめ
[bình] flounder; halibut; flatfish: cá bơn, cá bơn lưỡi ngựa
近海の砂底にすむカレイ目ヒラメ科の海水魚。体は平たい長楕円だえん形で、普通両眼とも頭部の左側にある。カレイ類に比べて口が大きい。食用。
★
鱶★ふか
shark: cá mập, cá nhám
(大形の)サメ。
★
鮒★ふな
[phụ] crucian carp: cá diếc
湖沼・河川に分布するコイ科フナ属の淡水魚の総称。コイに似るが、口ひげがない。釣りの対象とし、食用にもする。キンブナ・ギンブナ・ゲンゴロウブナなど。
★
鰤★ぶり
yellowtail (type of fish); kingfish; amberjack: cá mặt trăng (loại cá biển lớn màu sắc rực rỡ)
沿岸を回遊するアジ科の海水魚。体は紡錘形で、背面は暗青色、腹面は銀白色。体側中央に黄色の帯が走る。食用。養殖も盛ん。
◇代表的な出世魚で、関東ではワカシ・イナダ・ワラサ・ブリの順に、関西ではツバス・ハマチ・メジロ・ブリの順に呼称が変わる。
★
鮪★まぐろ
[vị] tuna; tunny: cá ngừ
大形の遠洋性回遊魚で、紡錘ぼうすい形をしたサバ科マグロ属の海水魚の総称。クロマグロ(ホンマグロ)・メバチ・キハダ・ミナミマグロ・ビンナガなどは食用として重要。脂身を「とろ」、赤身を「づけ」と称し、刺身・すし種などに用いる。
◇俗にカジキマグロとも呼ばれるカジキの類はマグロ属とは別属。
★
鱒★ます
[tỗn] trout; sea trout: Cá tỗn, cá chầy, cá rói
サケ目サケ科の魚のうち、マスと名のつくものの総称。サクラマス・カラフトマス・ヒメマス・ニジマスなど。特に、サクラマスをいう。
★
鰐★わに
[ngạc] alligator; crocodile: cá sấu
熱帯・亜熱帯の河川・湖沼・湿地帯に分布するワニ目の爬虫類の総称。全身は硬い鱗板りんばんで覆われ、四肢は太く短い。口は深く裂け、多数の鋭い歯が並ぶ。肉食性。